お歯黒をしている女性を見たことないので、タイ人嫁に頼んでみたら、おばあさんがお歯黒(キンマーク)してた。

お歯黒をしている女性を見たことないので、タイ人嫁に頼んでみたら、おばあさんがお歯黒(キンマーク)してた。

キンマークお歯黒してる女性見たことありますか?
僕はありません。なので、タイ人嫁にやってみてほしいと頼んでみました。

即、断られました。

しかし、先日僕に戦時中の恋バナしてくれた、タイ人嫁のおばあさんが、どうやら結果的にお歯黒をしてるらしく、聞いてみました。

お歯黒ではなく「キンマーク」だった

日本のお歯黒は、既婚女性がするものですが、タイのお歯黒は全く由来が違います。

昔のタイには、ガムのように噛んで楽しむ嗜好品「キンマーク」がありました。
その副作用として歯が黒くなるそうです。
キンマークとは、ヤシ科の種子と石灰を、キンマの葉と一緒に噛む嗜好品。

キンマークの「キン」は食べる。「マーク」は種子の意味。
日本語での呼称はキンマークではなく、「キンマ」になるようです。

キンマークの原料

キンマークの材料は次の通り

  1. ビンロウの実
  2. ヤシ科の植物(ビンロウ)の種子
    漢方の生薬の一種にもなっていて、檳榔子(ビンロウジ)。

  3. キンマの葉
  4. コショウ科の植物(Piper betle)の葉

  5. 石灰
  6. 石灰によってビンロウの実の成分が出やすくなる

これらに加えて、刻みタバコも合わせて噛む場合もあるそうで、噛みタバコとして浸透している地域もあるようです。

おばあさんがキンマークしてる理由

昔は、キンマークがお金持ちの嗜好品として認知されていたときがあったそうな。
そのためキンマークが一種のステータスのように扱われる側面もあり、そのときの名残でキンマーク中毒になっている、タイ人嫁のおばあさんは今でもしているんだとか。

その当時、大人がキンマークで、なんかモグモグしていることに興味をもった少女時代のおばあさん。
興味本位でやりはじめて、80歳を超えた今でもやっていて、歯が黒かったです。

しかし、タバコと同じで、発がん性や中毒性があるらしく、現代のタイでは推奨されていません。
タイ人嫁曰く、「キンマークは田舎っぺなイメージ」だそうです。
それに、すごい不味いそうです。

逆に試してみたくなる。
今度おばあさんに教えてもらおうかな。

タイの生活カテゴリの最新記事